物理学特別講義第二(集中講義)鈴木 淳史氏(静岡大学理学部)
中央大学大学院理工学研究科物理学専攻
物理学特別講義第二(集中講義)
鈴木 淳史氏(静岡大学理学部)
中央大学後楽園キャンパス (〒112-8551 文京区春日1-13-27; 東京メトロ丸の内線, 南北線「後楽園駅」, または都営地下鉄大江戸線, 三田線「春日駅」から徒歩5分)
10月20日(金)13:00より(理工6号館4階6426号室)
10月21日(土)10:00より(理工6号館4階6426号室)
10月27日(金)13:00より(理工6号館4階6426号室)
10月28日(土)10:00より(理工3号館3階3308号室)
(最終日だけ教室が変わります。)
詳しい時間割などは、初日10月20日(金)の講義冒頭で 連絡いたします。
以下はシラバスの内容です。
「科目の目的・到達目標」 量子相関に関する知見を得ることが主目的であるが、 同時に、可積分系の方法論に関する理解を深めることも目標とする。
「授業の概要」 古典物理と量子物理を峻別しているものは、後者における非自明な量子相関であり、 量子系の本質的な理解の為には、その解析が不可欠である。本講義では、 量子可積分系に話を限り、量子相関の解析に関する近年の発展について解説を行なう。
「授業計画」
1.イントロダクション
2. 量子相関と可積分系の概要
3. Yang・Baxter 方程式と保存量 1
4. Yang・Baxter 方程式と保存量 2
5. 量子逆散乱法 1
6. 量子逆散乱法 2
7. 波動関数の構成
8. 波動関数の内積 Gaudin formulaとYang Yang 作用
9. 波動関数の内積 Slavnov公式
10. 基底状態量子相関関数と reduced q-KZ方程式
11. 相関関数の因子化
12. 量子転送行列法
13 ゼロ温度および有限温度での逆問題
14 形状因子の方法 1
15 形状因子の方法 2
以上の予定であるが、できれば1-6回の内容を凝縮して 後半に重みをおいて議論を行いたいと考えている。
「参考文献」
V. E. Korepin、N. M. Bogoliubov、A. G. Izergin, ``Quantum Inverse Scattering Method and Correlation Functions", (Cambridge university press 1997) M. Jimbo and T. Miwa, ``Algebraic Analysis of Solvable Lattice Models", (American Mathematical Society 1995)