他大学 (2006年)
教育
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他大学 (2006年度)
- 集中講義:信州大学理学部数理・自然情報科学
自然数理学特論
香取眞理
日時:2006年11月20日(月)、21日(火)、22日(水)
内容:非平衡統計力学入門
- 集中講義:立教大学理学部物理学科・大学院理学研究科物理学専攻
統計物理学・理論物理学講究6
香取眞理
題目:非平衡統計力学入門
--- 局所平衡状態,ボルツマン方程式,揺動散逸定理---
日時:2006年11月9日(木),11月30日(木),12月7日(木),12月21日(木)
いずれも13:10−18:00(3,4,5時限)
場所:立教大学4号館4340教室
[案内ポスター]
セミナー:最終時間の12月21日(木)17:00からは 同じく4号館4340教室にて,下記のようにセミナー講演を します.
セミナータイトル:「量子ウォークの特異な極限分布」
香取眞理
アブストラクト:量子的な拡散過程のモデルとして導入された 量子ウォークは,最近,量子情報理論,量子確率論, 強相関電子系などの研究と関連して注目されている. 通常の古典的なランダム・ウォークの到達点の空間分布は, 連続極限でガウス分布に収束し,熱拡散方程式の解を 与えることは良く知られている. これに対して,量子ウォークの計算機シミュレーションを 行い到達点の空間分布を見てみると,ガウス分布の 釣鐘状とは対照的に,中心(出発点)近くでの確率値は小さく, 逆釣鐘状になっていることが分かる. 量子ウォーカーの初期状態は,初期位置とともに 量子ビットによって指定されるが,到達点の空間分布の形が 初期量子ビットに大きく依存することも,古典的な ランダム・ウォークでは見られなかった特徴である. 最近,今野紀雄氏(横浜国大工学部)によって証明された 1 次元 2 状態量子ウォークの擬速度分布の弱収束 (モーメント収束)定理を紹介し,相対論的な量子力学 との関係を議論する. また,3 状態以上の量子ウォーク模型に関する 最近の研究結果も報告したい.
- 集中講義:九州大学大学院工学府 エネルギー量子工学専攻
「応用物理学特別講義 II」
香取眞理
6月5日(月)−7日(水)
題目:相転移と自己組織化臨界現象
概要:臨界現象は,もともとは連続相転移点近傍での 特異な現象として熱平衡統計物理学の分野で研究されてきた. しかし,一般に非平衡・開放系である自然界では, 外部パラメータが特別な値に チューニングされているようには思われないのに, 臨界的な状況が実現されていることが多い. この「自己組織化臨界現象」をまず森林生態系を 例にして紹介する.講義では, 定常状態で系が臨界的になることが知られている 砂山崩しモデル(sandpile model)の特性を 詳しく説明することにする.
講義の計画
6月5日(月)
- [10:30-12:00] 1.自己組織化臨界現象とは
- 1.1 森林生態系とイジング模型(パワーポイント pdf.file)
- 1.2 自己組織化臨界現象(パワーポイント pdf.file)
- 1.3 砂山崩しのモデル(パワーポイント pdf.file)
- [13:00-14:30] 2.アーベル的砂山崩しモデル(ASM)の定義 (以下は黒板にて説明)
6月6日(火)
- [10:30-12:00] 3.再帰的配置と定常分布
- [13:00-14:30] 4.再帰的配置の総数
6月7日(水)
- [10:30-12:00] 5.禁止部分配置と許容配置
- 6.なだれの伝播関数
- [13:00-14:30] 7.2 次元正方格子上の ASM