中央大学物理学科談話会 & 集中講義

2010 年度 第1回物理学科談話会[pdf.file]

講演者:金井政宏 氏(東京大学大学院数理科学研究科・特任助教)
題 目:2車線交通流の確率モデルとその解析
日 時:2010年7月30日(金), 16:30〜18:00
場 所:中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号教室
(〒112-8551 文京区春日1-13-27;東京メトロ丸の内線, 南北線の後楽園駅または都営地下鉄大江戸線, 三田線の春日駅から徒歩5分)

概 要:
 交通流の自己駆動粒子系としての特徴は,車線が多くなると失われ,気体などの物質の場合に近づくと考えられる.特に,2車線の交通流では車線変更が初めて可能になるため,1車線交通流と対比することによって自己駆動粒子系の特徴が顕著になると期待される.しかし,現在までの研究では車線変更の効果を簡潔に表現するモデルは作られていない.本研究では厳密に解くことの出来る確率過程である『人嫌い』過程(misanthrope process)を基にした2車線交通流モデルを提案し,車線間での密度の偏りや流量の逆転現象をシミュレーションと理論の両面から検証する.

問い合わせ先:中大・理工・物理 香取眞理
e-mail: Katori (at) phys.chuo-u.ac.jp
tel: (03) 3817-1776
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中央大学大学院理工学研究科物理学専攻物理学特別講義第一(集中講義)

講師:金井政宏先生(東京大学大学院数理科学研究科)
講義全体のタイトル:交通流の応用数理
場所:3号館3階3300号室

講義内容予定
(2時限:10:40−12:10、3時限:13:00−14:30、4時限:14:40−16:10、5時限:16:20−17:50)

23日(金) 交通流の特徴
2時限:イントロI:万物は渋滞する
3時限:イントロII:生物と無生物のあいだ
4時限:熱・統計力学と平衡状態
5時限:マスター方程式と定常状態

24日(土) 交通流のモデル化
2時限:交通流の基本図と準安定状態
3時限:代表的な交通流モデル:追従メカニズム,セルオートマトンと更新ルール
4時限:最適速度(OV)モデルと線形不安定性
5時限:確率最適速度(SOV)モデルと動的相転移

30日(金) 確率モデルと超幾何関数
2時限:非対称単純排他過程(ASEP)と行列積仮説法
3時限:Zero-range過程と直積形定常状態
4時限:厳密解と平均場近似
16:30−18:00 教室談話会 「2車線交通流の確率モデルとその解析」

31日(土) 時間遅れモデルとソリトン理論
3時限:Newell-Whithamモデルと戸田格子
4時限:交通流とソリトン理論:超離散化と超離散OVモデル
5時限:まとめと展望

レポート問題
参考文献1, 参考文献2, 参考文献3 (8月末まで掲載)

問い合わせ先:中大・理工・物理 香取眞理
e-mail: katori (at) phys.chuo-u.ac.jp
tel: (03) 3817-1767
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